なぜブログを書くことにしたか
最初は会社辞めて起業しようとは思っていなかった。
というのも新卒で会社に入ってから、起業を意識し始めたとき、ふと「選択を間違えた」ってことに気づいたからだ。
人材系だろうと、物販系だろうと、webサービスの構築は必要だ。けれども自分の入社した会社はBtoBのメーカーで、就いた職種も地方の生産拠点における人事だったのだ。全く畑違いの業界・職種についてしまった。
プログラミング、webデザイン、アプリ開発など、どれも起業したらやりたいことばっかりなのに、日々の業務で身に就く知識やスキルはそれらとは関連する部分が全くない。このまま辞めても俺一人じゃ何もできない。
そう思ってまずは早いうちに見切りをつけて、一旦ITベンチャーに転職しようと思った。
なんで今起業しないの?
そう思って転職活動をしていたら、ほぼ決まって「なんで今起業しないの?」と質問を返される。
webサービスの構築をしなければいけないのに、プログラミングやアプリ開発といったエンジニアとしての経験が全くゼロだからです
という答えに面接官はだれも共感してくれず、
別にあなたがやらなくてもいいんじゃない?それをやってくれる仲間を集めればいいだけのことで、あなたはCEOとしてほかにやるべきことをやればいい。全部一人でやるなんて誰でも無理だよ
というコメントがほぼ共通して返ってきた。
確かに当時は事業アイディアも全くなくて、誰かを呼び込むことができるネタすらなかったから、人を巻き込んでやることへの恐怖があったのかもしれない。
とかいいながらさ、実は…
それでも起業した人たちは、そのプロフィールを見ると、ユニコーン企業で新規事業の立ち上げをやっていただとか、急成長中のIT企業でエンジニアとして働いていただとか、ビジコンで資金を調達してメンターについてもらっただとか、実はそれなりのバックグラウンドをもって始めた人たちばっかりだ。
言ってることは正論だけど、それでもあなたたちかなりのアドバンテージをもって始めてるじゃん、って突っ込みたくなった。
そんなこと言うんだったら本当のど素人がゼロから起業しても成功させることができることを証明してやろうじゃないか。
そんな反骨心もわいてきて、起業に二の足を踏んでいる多くの人たちに、「こんな俺でも起業できたんだぜ」ってことを一つのモデルとして見届けてほしいと思ったのだ。
もちろん成功する保証はないけれど、これでうまく軌道に乗せることができたら、「それまでのスキルや知識とのシナジーが生み出せない領域でもやりたいと思えば起業できるんだ!」という挑戦の気持ちの後押しになる気がする。
世の中こんなかたちで無謀にも起業をしようと思うやつもいるんだなー、ぐらいの感覚で読んでいただければ幸いだ。