とある起業家の食べない妄想グルメ

グルメなのに少食。実食レポの他、世にも珍しい巷の情報を頼りに食べたつもりで書いちゃうブログ。

放送日を迎えるまで ~突如舞い降りた奇跡~

今日から4日連続でお届けします。

こんな連投は後にも先にもないのでぜひご一読くださいませm(_ _)m

 

昨日7月9日(火)「マツコの知らない世界」にてとうとうテレビ出演を果たしました。

テーマはオニオンリングの世界」

 

(もしまだご視聴してない方がいらっしゃいましたら、下記リンクより15日(月)23:59まで見逃し配信(無料)しておりますのでぜひご覧ください♪)

tver.jp

 

 

えっ、ウソ…これってもしかして…

それは今から1カ月ちょっと前に届いた1通のメールから始まりました。

オニオンリングについて一度話を聞かせてほしい」とのこと。

きっかけはこのブログで1年ほど前に投稿したこちらの記事だったのです。

 

og-hiro.hatenablog.com

 

 

最初詐欺か何かのメールではと一瞬疑いましたが、それにしてはあまりにも具体的すぎるし、会社名も名乗っている。

この時点では何の番組かはわからなかったのですが、これほどマイナーな領域の料理をテーマに番組を構成するとなると、もう僕の中では「あの番組・・・??」と既に脳裏をよぎっていたのです。

 

その後かかってきた電話はプロデューサーからでした。

そしてその電話にて詳細を聞かされ、正式に打診を受けるのです。

 

オレで本当に良いのだろうか?出るべきか、断るべきか・・・?

あまりにも突然すぎて頭の中は大混乱でした。

この時点で既に心臓がバクバクwww

 

他の出演者と肩を並べるほどに自分は専門家であるか、客観視できない

元々「マツコの知らない世界」は大好きな番組で、それまでほぼ毎週欠かさず見ている、見逃してもネットで視聴するほどに大ファンでした。

 

一視聴者として、

①いつか自分もあんな風にマツコさんと対談出来たらなー

②世の中素人でもこれほどの知識を持っている人がいるんだなー

という①「憧れ」と②「尊敬」の念をもって見ていた私には、自分が②に値する人物であるかどうか、自分では分かりかねたのです。

 

 

①だけなら即答でした。

しかし、毎回出演者は良い意味で異常ですwww

 

オファーを受けた時の正直な気持ちをプロデューサーに伝えたところ、

「テーマに対する熱い想いがあるならぜひ語っていただきたい」とのことでした。

 

番組はおよそ20~30分程度ですが、その時間の中でいかにテーマの魅力であったり、ゲストの熱量を視聴者に伝えることができるか、が本質的な部分であり、それが共通して重要なことだったのです。

 

これまでの出演者の「年間○○食たべる~」「総額○○円をつぎ込んできた~」といった定量的データに圧倒されていた私ですが、オニオンリングをもっと広く扱ってほしい、みんなに食べてもらいたいという想いの強さであれば自信が持てました。

実際、自分はオニオンリングを食べ歩いた実績としてはややコンプレックスがあったのです。

 

ちょいと脱線

オニオンリングは提供しているお店こそあれ、そのほとんどは業務用の冷凍製品だったりします。

数を稼ぐことはできますが、でも100店舗食べ歩いてもそのうち90店舗が同じ業務用冷凍製品だったら食べ歩いたと言えるのだろうか。

こちらとしてもわざわざ同じ冷凍食品を食べるために店舗を訪れたいとは思わないし...。


それなので、訪問するお店が手作りかどうか、事前に入念にチェックしてから「ここは!?」というところに訪問するようにしています。

なるべく冷凍食品に当たる率を無くすためにも情報が欠かせません。
口コミでは判断できないし、そもそもオニオンリングの描写をそこまで詳細に書いている人はほぼゼロです笑

文字情報では限界があるので、とにかく写真による見た目で判断して、手作りっぽそうなお店を見つけてそれが確からしいようなら来店する、という手段をとっています。

あとはメニュー名に「自家製」が付いていたり。

写真で冷凍かどうかを区別できるようにもwww

 

こうした理由があるため、実際これまで訪問したお店は数十店舗ほど。

もちろん見誤って冷凍製品のお店に行ったりもしますが、手作りでオニオンリングを提供しているお店はそれほどに希少なのです。

 

ちなみにつるつるスベスベな見た目は業務用の率が高いです。

 

理由は衣のつき方。いろんな食品の工場を見学しているとイメージが付きやすいかもですが、全長何十mもあるベルトコンベア上で、衣のプールにつかり、揚げ油のプールに飛び込むまで、網上の鉄棒の上でゆっくり衣が落とされるため、衣のつき方にむらがありません。


また、通常揚げ物は小麦粉を素材にまぶし、溶き卵につけてからパン粉をまぶすという3行程を踏みますが、バッター液なら素材をバッター液に浸し、パン粉をまぶすだけ。もしくはパン粉すらつけず揚げることができるため、工程を減らすことができる。業務用でバッター液が用いられる大きな理由の一つだと思っています。

 

一方手作りだと、衣を付けてあげる際、衣がよく切れないうちに油へ放り込むので、その瞬間の形状がそのまま出来上がりの見た目になってしまう。この不揃いさが一つの基準だったり。

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衣が厚かったり薄かったり、ちょっと不揃いwww


 

 

 

そして何はともあれ一度きりの人生。

 

いつも家族団らんの中心にはテレビがあった時代を過ごしてきた私にとって、地上波の番組に出演するというのは、夢にまで見たチャンスであり、このチャンスを逃せば二度と来ないと感じたのです。

 

決意、からの怒涛の10日間

オファーを承諾してから収録までは嵐のような10日間でした。

毎日ディレクターとやり取りをし、台本の内容を詰めていきます。

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最後の台本が出来上がるまで何度も何度も修正を行ってきました。



出演はマツコさんとゲストとはいえ、スタッフとの共同作業の賜物なんだなーととっても感じました。

実際台本の制作チームや現場のスタッフの人を数えたら十人以上もいます。

企画の立ち上がりからずっと関わってきたディレクターさんやADさんには感謝の言葉しかありません。

彼らのサポート無しには成り立たない、本当の意味での縁の下の力持ちだと思っています。

 

脚がガクガク

ということを考えると、表に出ない彼らの分までを僕が背負っているわけで、生放送ではないにしろ収録本番まで緊張のあまり震えが止まりません。

 

テレビを通じて何万人にも届く情報。

 

プロ意識をもって番組制作に臨むスタッフのプライド、面白い番組をお茶の間に届けたいという全員の想い。それらを一身に背負っているわたしは数日前から心臓のバクバクが止まらず、さすがの私も当日は膝がガクガク震えてどうしようもありませんでした。

 

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楽屋入口の貼り紙
マツコさんは偉大

そこは百戦錬磨のマツコさん。

僕みたいなゲストが過去何人も出演していると思いますが、どれもその人の魅力を引き出し、笑いに変えてきた。

 

今回も本当に助かりました。

 

真面目でボケの一つもできない私ですが、それらを見事笑いで返してくれる。

プロの姿を間近で見ることができて、大変勉強になりました。

ほぼほぼマツコさんに頼りっぱなしの本番でしたwww♪

 

 

そんなマツコさんとは収録後しっかりと握手を交わし、現場を後にしました。

いつかまた共演できる日が来るといいな♪