とある起業家の食べない妄想グルメ

グルメなのに少食。実食レポの他、世にも珍しい巷の情報を頼りに食べたつもりで書いちゃうブログ。

今日、会社辞めてきました。

一旦中断して、今日の話題はホットなうちに、ってことでこちらの話を。

 

今日で出勤を終えました。

事実上の退職。(正確には2月末の退職ですが。。)

 

 

今の時代、会社を辞めるのは珍しくもなんともないけど、みんな退職を切り出すときってどんな気持ちなんだろう?

後ろめたい気持ち?次のステップへ期待に満ちた気持ち?それとも全くの無感情?

 

  • クローズドなコミュニティの職場で辞めるということ

 

僕は大きく二つに分かれると思ってて、一つはあっさりと前向きな気持ちで辞められるタイプで、もう一つは申し訳なさそうにやめるタイプ。

 

なんでかっていうと、そこにはやっぱりそこでお世話になった職場の上司や同僚との関係が影響しているんじゃないかって思うんだ。

 

周りの職場は課や部を跨いだ異動はしょっちゅうで、長くても1年も絶たずして上司が変わる。理系職なんか特にそう。携わるプロジェクトが変われば、メンバーもまるっきり変わるし、基本自分の与えられたタスクに没頭。関係は仕事が基本となって築かれたチームでしかない。それ以上でも以下でもない。

でも僕のいる職場は違う。入社してからずっと一緒。メンバーも上司もずっと同じ。もう一つの家族のように結束力が強いのよね。だから派遣の方でも辞めようものなら心底悲しいし、小さな部署なだけに一人の穴はでかい。

そうなってくるとなかなか「辞めます。」の一言が言い出せないわけ。

でも一つ上の段階の上司(=部長)と今後の会社でのキャリアについて面談するってなったとき、さすがに今しかないって思ったね。嘘を延々と語ってたら心が持たない。

 

 

  • 立つ鳥跡を濁さず

 

それでもやめる以上、僕には一つ絶対に守りたいポリシーがあった。

それはみんなに「辞めないで」、って言われるなかで辞めること。

逆説的だけど、仕事ができる人ほど会社はその人に残ってほしいし、周りからも頼りにされる。

そんな存在であってこそ、その会社で大きな成果を残したって言えるもんだ。

 

会社に爪痕を残して、後ろ髪を引かれる用に有終の美を飾る。それが僕の理想だったし、そうなれるよう努力したつもりだった。

 

  • 立つ鳥跡散らかしちゃった

 

でも現実は最悪の結果を迎えてしまった。

「業務を丸投げして、後に残った人に押し付けて出ていくようなやつには拍手で送りだすことなぞできない。」

出勤を終える1週間前に上司から言われた言葉だった。。

 

そんなつもりはないのに。。。

 

でも少なくとも上司にはそう見えたみたい。

 

タスクの達成基準とは、その人がそれまでこなしてきた数々の仕事の、費やす労力と成果のバランスから、あるいは上司の教えや企業文化などの影響を受けておのずと形成されるものである。互いが抽象的なコミュニケーションによって連携してタスクを遂行しようすると、同じ環境下で仕事をしてきたり、同一の教育方針のもと経験を積んできたりしていない限り、その成果物は見るも無残な結果となる。まさに阿吽の呼吸で互いが互いの要求する達成度を把握してそれに応えるよう取り組むのだ。

 

今回退職に伴い自分に課せられた「業務の引継ぎ」というタスクは、その意味で上司との間に達成基準に大きな乖離があった。自分の「やり遂げました」は上司には通用しなかった。

 

そしてその溝を埋めきれないままに今日を迎えてしまった。。

 

このやるせない気持ち、味わったことのない後味の悪さは自分と同じくらいに上司も感じているはず。ならばそんな上司の気持ちを今後自分が起業しても味わわずに済むよう対策をとるとしよう。